後半!
そう。
この痒さのまま、ろくに眠ることもできずに、そこら辺でくたばってしまうのかと少し覚悟したのだが。
気がついたのである。
『大学に診療所があるな』
手の痒さと闘いながら、タイピング。
調べてみると、その日だけ唯一夜の診療をやっている日だった。
奇跡!助かった!行くしかない!
再度支度をして、痒さを我慢しながら再び大学へと歩く。
診療所に入り、覚えたての中国語「痒い」「蕁麻疹」を連呼し、なんとか診療の手はずを整えてもらう。
待つこと15分ほど。
やっと呼ばれた。
立派な大学病院からシフト制で診療所に来ている先生に
「蕁麻疹が発生!痒い!体の大部分が痒い!昨日は寝れなかった!特に足の甲!手の甲!腰骨がめちゃくちゃ痒とうて痒とうて...」
とカタコトの言葉で伝えると、、
反応はアッサリしたもので
「じゃあ飲み薬を二つ処方するわね。ヒストミン薬、1週間分」
『ヒストミン!』
曲がりなりにも前職が薬関係のために、その単語は知っている。そして診療所に来る前に蕁麻疹に効く内服薬はヒストミンの類のものだと調べていたために、それなりにこっちの症状が伝わっていたのだと少し安堵する。
診療も終わり、その場で支払いと薬の受け渡し。
診療代が400元。薬代が30元。
『30元!?』
日本円にして110円くらい!
安い!
台湾の医療費は安いと聞いていたが、こんなにとは!
そして処方された薬が、まさかの
『ア○グラ』
ノージェネリック。しっかりサ○フィのロゴあり。
しかしちょっと待て。驚くのはそこじゃない。
『自分、アレ○ラ1週間分、日本から持ってきてますやあああああんんんんん!!』
心で叫んだ。
何なら、前職の会社の製品にも似たような物があり、それも持って来ていた。
すると同期からLINEが返ってくる。
「うちの薬飲んだらいいやん。まぁアレグ○でもいいけど。」
なんとも言えない気持ち。
もっと早く相談してればよかった。
ということで、処方された薬をしっかり飲む。
その日の内から痒みもおさまり、ゆっくり眠ることができましたとさ。
ズンドコ。
蕁麻疹の発生原因の一つが「ストレス」
そして思い出す前日の調子の悪さ。心と体は繋がってますなあ。。。