口座開設
続きをば。
こちらで銀行の口座を開設するためには、住んでいる場所から一番近い支店で作らなくては行けないというルールがあるらしい。
歩いて10分ほどの銀行に赴く。
その銀行は唯一(おそらく)、東京に支店をもつ銀行だと知っていた。
また調べると、その銀行で『口座開設してみました』みたいなページがかなりヒットするので、予習ができているという意味もあった。
早速、受付の人に口座を開設したい旨を告げると、すぐ窓口に案内される。
こちらも窓口業務はほぼ女性が占めている。
「口座開設の理由は?」
「生活費を預けるのと、家賃の振込」
理解してくれたのか申し込み用紙を出して、記入するように促される。
記入事項はある程度理解できるが、不明なところもそれなりにあるので勘を頼りに記入していく。
記入が終わると、パスポートはあるか?身分番号はあるか?学生証はあるか?と矢継ぎ早に質問され、言われがままに提出をする。
そして、
「日本で税金を納めていることを証明できる番号をココに書いて!」
これか、マイナンバー。
後ろの方から、窓口業務を統括しているのであろう女性の上司がどこか心配そうにこちらを眺めている。
自分のマイナンバーを記入すると、やはり気になっていたのか、その上司がこちらの窓口を訪ねてくる。
「この番号が、日本での個人番号なの?」
的なことを訪ねてきたので、持っていたマイナンバーカードを見せると、特にコピーを取ることもなくその場を去っていった。
「印鑑持っていますか?」
これは授業でちょうど習っていた。
台湾の印鑑はフルネーム。日本みたいに苗字だけじゃない。特に選挙の時は、このフルネームの印鑑を投票用紙に押すという。
「苗字だけのやつならありますが。。。」
これで『フルネームを用意してもう一回来て』とか言われたら厄介だなと思うも、
「じゃあ、サインでいいです」
助かった。
その後、勘で埋めた申請用紙に間違いが5つくらいあり、そのミスしたところを窓口の人が定規で線を引いて、
「はい、ココにサイン書いて!」
みたいなやり取りを数回繰り返す。
ごめんなさいね。
こうしてなんだかんだ1時間半くらいが経ち、
最終的に「通帳」「デビッド機能付きキャッシュカード」「ネットバンキング」を含めて口座を無事開設できた。
ビザ更新以外の諸処の手続きが口座開設をもって一段落のため、これで少し安心だ。
翌日、その通帳と蕁麻疹の診断書を事務室に持って行く。
あとの保険料の振込申請は全部その事務室の方がやってくれるというので、またまた肩の荷が下りたのだった。
さぁさぁ、野菜ジュースで栄養補給。