おもちとコーヒー

台北に住み始めた2019。

台湾Night

「クラスのLINEグループとかありますか?」

4月の頭に別のクラスの日本の方から不意に聞かれる。

「そういえば、ないですねー」

自分のクラスはそう行った連絡網がない。

その人のクラスは、先生も含めたLINEグループがあって、授業後もクラスメイトで映画を観に行ったりするらしい。

こっちはLINEグループも無いし、そんな付き合いもない。

なんか雰囲気的には、そう行ったこともなく1タームが終わってしまうんだろうなと、どこか諦めていたところもあった。

 

その翌日、金曜日。

「LINE教えて!明日、みんなで飲みに行こう!店予約するから!」

まさかの急展開。

イタリアの子が音頭を取っている。

あれよあれよと作らないだろうと思われていたLINEグループが出来上がる。

そして翌日、夜9時より始まる飲み会がセッティングされたのであった。

 

当日。

クラスメイトの日本人と一緒にお店へ向かう。

お店は台北101から程よく近い場所にある英国式パブ。

店までの道中、クラスメイトから

「どうやら誘ってくれた子のハタチの誕生日が明日らしいですよ。だからそれも兼ねてるんだと思います。」

なるほど、そういうことか!

とは言え、心の中は『クラスメイトとこれを経てもっと仲良くなれるかも!』というウキウキと『欧米の方々と盃をかわす』という初めてのイベントに対する緊張感。

どちらかというと緊張の度合いの方が大きい。

 

店の前で待っていると、主役の登場!

「来てくれて、ありがとうー!!」

熱烈なハグでの歓迎。

海外映画かドラマでしか観ない、このフランクなハグにスムーズに対応できない、28歳日本人男性。

『え?どんな間合い?どんな密着具合がエチケット範囲なの?』

さらに同い年のポーランド人も温泉地から帰還し、時間通りに登場。

「ヨッパライにナリマショーウ」

すでに楽しそう。

すると、見知らぬイケメン台湾人も登場。まさにクラブとかに出入りしてそうな風格。英語も流暢に操る。

イタリアの子の知り合いらしい。

『おい何処で出会った!』

おそらく自分もポーランド人も突っ込んだに違いない。

 

店の中は、英国式パブだけあって欧米人しかいない。

まず集まった7人くらいで乾杯。

「20歳若いなぁ〜」

という話で盛り上がると、イケメン台湾人も自分達と同じ28歳だった。

28歳男性3人が意味もわからずドッと沸いた。

時間が経つにつれて、主役の友達が次々に登場。最終的に12人ほど集まった。

因みに、3/4は欧州人。

 

12時を回ってから、主役が自分で

「誕生日がきたー!みんな今日はわざわざ集まってくれて本当にありがとう!!」

そこで出てくるのが

こちら、テキーラなわけですよ。

左手握り拳の塩を舐めて、一気にテキーラを流し込む!

今宵、最高潮の盛り上がり!

 

『すげーわー。俺、外人と一緒に飲んでるわー』

と感慨にふけっていると、時間は夜中の2時。

流石にそろそろキツイなと思うと、ポーランド人も同様なことを考えていたようで、クラスメイトの日本人と3人で先にお暇することに。

最後もハグでお別れ。

何か気の利いたことを言いたかったのだが、やはりハグに慣れていなく、結局あたふたした感じになる日本人男性。

 

もちろん電車もバスもその時間走っていないので、3人割り勘でタクシーで帰りましたとさ。