おもちとコーヒー

台北に住み始めた2019。

あっせんなよ!まじで!

ある週末、知り合いであるフランスの子と一緒に出かける機会があった。

もともとは台湾東部の宜蘭へ小旅行をするつもりだったが、どうも天気が優れないようで中止に。

代わりに「宗教博物館」なるものに行くことが決まる。

 

待ち合わせ場所で落ち合うと

「友達も1人来るから待ってて」

と言って、後からスペインの子が合流。

同じ語学センターの同級生。

彼女は去年の秋からこっちにきて中国語をゼロから勉強している。

まだあまり中国語での会話を得意としないのか、基本会話は英語となってしまう。

しかし、さすがスペイン人。性格が明るい。

 

目的地へはバス移動。

かれこれ1時間弱乗っていた。

車内ではフランスの子に素朴な質問をぶつける。

「フランス人は英語もやっぱ得意とする人多いの?」

「フランスで英語を喋れる人は少ないわ。私は1年ニューヨークに語学留学してたの。おばさんの家があるからラッキーだった!」

ちなみに彼女は6月には国に戻り、貿易関係の会社に就職することが決まっている。

こっちに来て欧州の人と多く出会うが、みんな英語を操れる。

それがスタンダードなのかと感じていたが、内実は違うのか...果たして。

 

目的地の宗教博物館はそれなりに立派なところで、世界3大宗教を始め、他の宗教に関する展示も充実していた。

その起源から台湾に入ってきて、どのように形成されていったのか。

またその宗派の特色ある展示物も数多く取り揃えてあった。

3人各々が自由に見て回るスタイル。

小一時間見て回ったところで

「これから映像始まるから入って!」

と職員のおばちゃんにホールへ入るよう促される。

スピリチュアルな映像が終わると地下へ続く扉が開き、展示物をボランティアのおじいちゃんが紹介して回るサービスがあった。

そのツアーに自動参加する羽目になった3人と1人の女性。計4人。

ボランティアのおじいちゃん、懇切丁寧に一つ一つの展示物を紹介してくれる。

地下だけのサービスかと思っていたら、どうやら1階の展示物も説明してくれるらしい。

ちなみに3人が1 時間かけて見て回ったのも1階。

『まさか既に見終わっている1階も、この爺様が懇切丁寧に説明なさるのか。なんなら言葉を全て理解できるわけじゃないし、ペースも超遅いし、クーラー効きすぎて寒いし。。。いつ終わるの!!??』

3人が3人こんなことを思っていたに違いない。

結局、しっかりその爺様の説明を聞く羽目になる。

約1時間半ほど。体感時間は3時間。

何度『トイレにいってきますー』と言って1人抜け出そうと思ったことか。

 

ようやく博物館を脱出できたあとは

「ハングリーー!!ご飯食べに行こう!」

スペインの子が叫ぶ。

しかし、お目当のご飯屋がやってないトラブルなどあり、終盤は3人無言で別のご飯屋へ歩く。

その時、急に思い出した。

「いくつかスペイン語知ってる!」

「なになに?」

「トランキーロ!」

「なんでその言葉知ってんの!!」

笑ってくれた〜〜〜〜!

「あと、エンセリオ」

「エンセリオはこうやって使うの!」

ありがとう内藤哲也。ありがとうロスインゴベルナブレス。またプロレスに感謝だ。

これでなんとか持ち直し、やっとご飯にありつけるのだった。

 

 

 

その宗教博物館では、お伊勢参りもできる。