おもちとコーヒー

台北に住み始めた2019。

舞台を踏む

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「6月に発表会あるから、予定空けておいてね!」

「え!俺も出るの?」

「もちろん!」

 

聞くと、毎年一回6月に定例の発表会を催しているらしい。

さらに今年は特別で、クラブ創設10周年のアニバーサリーイヤー。

加えて他の大学のタップのクラブも一緒に公演に参加するということで、残り1ヶ月過ぎた辺りから班長の顔が明らかに変わってきた。

進級クラスの人たちも、初級クラスの練習を自身の自主練ついでに覗きに来るようになった。

何も言わないけど、先輩が後輩を

『ほんとにコイツら大丈夫か?』

っていう、この雰囲気がどこか懐かしい。

それなりに動きをこなせている自分は、厄介なことを起こさないよう心がけ、YESマンと徹していた。

 

衣装も買わなくては行けない。

薄い黄色のシャツを買わなくては行けなくて、日本でいうメルカリみたいなサイトで購入。もちろんコンビニ受け取り。

着てみると、自分の身体にはタイト過ぎる。

スパンコールとか付いちゃってるし、完全に女性もののTシャツを買ってしまった。

本番の1週間前に本番着を着て踊る機会があったのだが、

その際完全にクスクスと笑われたり、「カラダほっそいな!」とか言われたり。

大きな笑いにならないのが、一番恥ずかしいですよね。

 

本番前日にはもちろんリハーサル。

タップのための木板の搬入から、音響照明、当日の段取りの確認とお偉方は特に忙しそう。

一方こっちは、久々の舞台を作ったりリハーサルする雰囲気を楽しみながら、

『結局、いつもこんな事やってる人生だな』

と笑ってしまう。

 

そして本番当日。

『あー特に出番までやることないなー』

と一番後ろの座席で誰もいないステージをぼーっと眺めていたら

「え!?なんでこんなところに座ってるんの!?早く裏に行ってメイクしてもらって!!」

「!?!?自分もメイクするの!?!?」

「当たり前でしょ!サッサと!!!」

班長に急かされる。

まさかの化粧だ。

舞台裏の楽屋には、以前所属していた女性の先輩がスタンバっていて、今日の出演者全員のメイクを担当していた。

普段、こちらの女性(学生)は化粧をしない。暑いし、すぐ落ちるから。

しかし、この日は化粧をする。しかもメイクさんにバッチリと化粧をしてもらえる。

化粧をし終わった女の子は、テンション爆上がりで自撮り自撮り自撮り。

こんな貴重で初々しい光景を見せていただき、三十路手前の男性には本当に勿体なき時間でございました。

「下地はできてる?」(なぜか聞き取れた)

「できてます」

眉毛を整えてもらい、アイラインもしっかり引いてもらう。最後は赤いリップにして完成。舞台映えするメイクだ。

たまらず自分も自撮りでパシャり。

 

本番はというと、そこまで緊張せずにミスなく踊り終えることができた。

いつもは得意げに踊る人が、いざ本番前は緊張している表情を見せたりと、そんな十人十色の表情が興味深かった。

その他諸々、貴重な体験を本当にありがとうございました!

 

7、8月と夏休みが明けると一学期が始まり、クラブの活動も再びスタート。

特に大きな心境の変化がなければ、またタップするつもりです。

 

 

本番終えたら、飲むよねぇ〜