おもちとコーヒー

台北に住み始めた2019。

はじまりはいつも弊害?

7PAYの不正利用問題が世間を騒がせている。

昨年頭には数が知れていたキャッシュレスサービスが、paypayの還元サービスを起点に今や数え切れないほどになっている。

 

こちら台湾も状況はかなり似ている。

全国に展開しているだろう近所のスーパーが先月から独自のスマホ決済を始めた。

スタート当初は、店員全員がそのサービスを宣伝する赤い制服を来て、買い物をするお客にチラシを配りまくる徹底ぶり。

何千何億の経費がかかっているだろうから、本社から大号令が出ているのは簡単に想像がつく。

「秒で払えるから、便利で快適!」

見たいなキャッチフレーズ。

もちろん付加価値の還元サービスなども整えるなど抜かりはない。

しかし悲しいかなスーパーのメイン顧客層は「おばちゃん」

そして台湾は日本以上に高齢化社会に突入している。

 

このスマホ決済がスタートしてからレジで揉めている場面を見る機会が圧倒的に増えた。

若いアルバイトはイライラし出すし、おばちゃんだってイライラしだす。

すったもんだでかなりの時間がかかり、「便利で快適」とは誰が言ったのだろう。

 

来年の今頃の東京を想像する。

どこまでスマホ決済を普及させるつもりなんだろう。

海外の人にも同様にスマホ決済を推奨するのか。

QRコード決済に限って見れば、中国以外の国ではそもそも普及しているのか?)

浅草のおじちゃんおばちゃん達はその受け入れ態勢できているのかな?

オリンピック記念Suicaでも作って、

「2020年は来日外国人に無料配布!」

などと謳って、既に整っているSuicaのインフラを最大限に活用できる方向性の方が、背伸びするよりずっといいんじゃないか。

 

などなど騒がしいレジ前で5分ほど待たされている時に、色々と思いふけってしまった。

レジ待ちの5分は、どの5分よりも長い。

 

 

「ポカリ、飲まなきゃ」