相席よろしいですか?
本日昼下がり。
学校近くの安い食堂で昼飯を食べていた。
今日は普段より賑わいを見せていて、席がそれなりに埋まっている。
1人注文したご飯を食べていると、とあるご夫婦が席を探していた。
「ここ人いますか?」
的な感じで聞かれたので、いない旨を伝えると安心した様子で着席。
「あなたが食べているの何ですか?」
「私もそれにしよう」
お母さんが自分の食べているものを見て質問。
メニュー用紙に注文を書き終えると、お父さんがオーダーしに行かれた。
「あなたはこの大学の学生さん?」
「いやー実は学生っちゃ学生なんですが、この大学の語学学校に通ってます。」
「え!?じゃあ、あなたどこから来たの?」
「日本です!」
「あら!」
このタイミングでオーダーを終えたお父さんが席に戻ってくる。
「あなた!彼、日本から来たんですって!」
「え!日本のどこから?」
「東京です」
そこから続いた怒涛のような質問。
「どれくらい勉強している?」「比べて台湾の物価はどうだ?」「台湾の彼女できた?」「クラスは何人?」「なんでここの大学を選んだの?」「私の娘はここの大学二年生で中国語学科なんだ」「え?夏休みないの?」「ここ卒業したらどうするの?」
こんな感じで矢継ぎ早に。
こっちは何とか聞き取ろうと必死なので、ご飯を食べれない。
それに気づいたお父さんが
「あ、ごめんね!ご飯食べて!」
それでもやはり、目の前にいる日本人に好奇心が湧くらしく質問は止まらない。
彼らの頼んだご飯が到着すると、お母さんが
「これ食べて!」
と湯がいた野菜を自分のお皿に盛ってくれた。
「いやいや、大丈夫です!すみません」
「いいのいいの。これで足りる?足りない?」
自分は先にご飯を食べ終えたが、お父さんの話は止まらない。
「コンビニでバイトすると給料はめっちゃ少ないけど、中国語の勉強にはなるかもなー」
などなど。
「それでは、お先しますね。料理もありがとうございます!」
「いいのよ!会えて嬉しかったわ!」
そんならしいエピソードが今さっき生まれたので、記憶が新鮮なうちにタイピング。
ここ1週間の晴れ模様がすごい。